知財検定2級の合格ラインは正答率8割以上と固定されています。それでは受ける回によって難易度に差はあるのでしょうか?この記事では、比較的簡単に受かる回を見極める方法はあるのか?という疑問を検証しました。
知財検定2級 公式データの合格率から推測される難易度の変動
受験回によって難易度に変動はあるのか、まずは公式HPで公表されている実施データを元に推測していきます。知財検定2級の最近の申込者数と合格者数から合格率を求めました。難易度をより正確に推測するには「申込者数」ではなく実際に試験を受けた「受験者数」を元に合格率を算出したいところですが、残念ながら受験者数の公式データはないため、申込者数を元にしています。
申込者数 | 合格者数 | 合格率 | |
第46回 学科 | 2,050 | 626 | 31% |
第46回 実技 | 2,189 | 1,148 | 52% |
第45回 学科 | 1,941 | 904 | 46% |
第45回 実技 | 1,953 | 790 | 40% |
第44回 学科 | 1,999 | 948 | 47% |
第44回 実技 | 2,252 | 1,152 | 51% |
第43回 学科 | 1,850 | 840 | 45% |
第43回 実技 | 1,929 | 604 | 31% |
第42回 学科 | 1,746 | 738 | 42% |
第42回 実技 | 2,149 | 1085 | 50% |
第41回 学科 | 1,752 | 865 | 49% |
第41回 実技 | 2,145 | 716 | 33% |
グラフにすると顕著ですが、学科の合格率は45%前後で比較的安定しているのに対して、実技の合格率は30%から50%と幅が大きいことがわかります。
このデータから推測されることは、学科は受験回によって難易度の差はあまりなく、実技は受験回によって受かりやすい回と受かりにくい回があると考えられます。
知財検定2級 受かりやすそうな回を予想して受験することは可能なのか検証
実施データによると、知財検定2級実技の試験は合格率が低い回と合格率が高い回が交互にきています。ここより、合格率が低かった回の直後は合格率が高くなる(=問題が易しく受かりやすくなる)と予想されます。
これまで実施データが公表されてきたタイミングは、試験の約一ヶ月後の受験結果通知日(合格発表)の一週間後の辺りです。そしてそのタイミングは次回受験の申込受付期限に十分間に合います。よって、実施データが公表されたら合格率を算出して、合格率が30%程度と低ければその次は問題が易しく受かりやすくなると予想して受験申込をするということは可能です。逆に合格率が50%程度と高ければ、その次は問題が難しくなると予想されます。
受験申込をした後の、参考書や問題集選びから始める具体的な勉強方法についてはこちらの記事にまとめています。
個人的な経験に基づく難易度変動の有無
ここまでデータから算出した「合格率」に基づいた、難易度変動について検証してきました。ここからは筆者個人の経験という主観から難易度変動の有無について検証します。
まず結論から言うと、知財検定2級は受験する回によって難易度にばらつきがあると個人的には感じています。
難易度に大きく変化はないといった学科になりますが、第47回の受験直前に力試しで46回と45回の過去問を解きました。なお、採点もせずに続けて解いたため、私自身の知識の増加はなく同じ条件といえます。
- 第45回(合格率46%=難易度予想:易) 36点(合格)
- 第46回(合格率31%=難易度予想:難) 30点(不合格)
このように、同じ条件でもなんと6点も差がついてしまい、もし45回で受けていれば合格、46回で受けていれば不合格となるようでした。
この経験から、難易度を予想することはできないのかと考えて、上述のように実施データという数値から予想してみました。あくまでも予想のため、絶対保証はできませんが、個人の実感とデータのどちらからみても、極端に低い合格率の直後の回は比較的受かりやすい傾向はあると思われます。皆さんの効率的な資格取得の手助けになっていれば幸いです。
コメント